一度は負債77億円を抱え、民事再生法の適用を申請した老舗チェーン「ビジョンメガネ」。
その崖っぷちの状況で社長に就任したのが、現在のトップ・安東晃一さんです。
就任わずか2週間後に民事再生という前代未聞のスタートから、どのようにして信頼される「メガネの専門家集団」へと変貌を遂げたのか?
2025年6月12日(木)放送の『カンブリア宮殿』では、その舞台裏が明かされました。
この記事では、番組内容をもとに、ビジョンメガネ復活の鍵を深掘りしていきます!
価格競争に破れたビジョンメガネ、そしてどん底へ
ビジョンメガネの創業は1976年10月、大阪市内で小さなメガネ店を開業したのが始まり。
かって、街のあちこちに存在していたビジョンメガネ。
しかし、これまでなかったスタイルの店、“低価格・おしゃれ”路線のメガネチェーンが人気を博し、ビジョンメガネは方向転換できず、徐々に顧客を失っていきました。
そして2013年、ついに負債77億円を抱え、民事再生法を申請。倒産寸前の状況でした。
社長就任からたった2週間で再生した安東晃一の挑戦
そんな”崩壊寸前”のタイミングで社長に抜擢されたのが、当時副社長だった安東晃一さん。なんと民事再生の申請からたった2週間前の出来事でした。
当初は社員にも「誰が社長をやっても無理」という空気が流れていたと言います。
しかし安東さんは、「”どこにでもあるメガネ屋”では生き残れない」と気づき、ある大きな方向転換を決意しました!
「かかりつけ眼鏡店」構想で”専門性”ヘシフト
安東晃一さんが打ち出したのは、”誰が行っても同じサービズからの脱却。
そして、「かかりつけ医」のようなメガネ店への転換でした。

スタッフ一人ひとりがプロフェッショナルとして責任を持ち、「この人にまた相談したい」と思われる体験を提供することを徹底しました。特に注目されたのが、”社内認定制度「メガネのマエストロ」”の導入。これは、社員の接客力・知識・技術力を社内で厳しく評価し、称号として与える制度です。
お客さんにとっては「この人に任せれば安心」という信頼が生まれ、スタッフにとっては”誇りとやりがい”が育つ仕組みとなりました。
ビジョンメガネの復活劇に学ぶ、再生の本質
「安さ」で戦うのではなく、「頼」で顧客に選ばれるブランドづくり。ビジョンメガネは、低価格を売りにするJINSやZoffとはまったく異なるポジションヘシフトしました。
ビジョンメガネの復活劇は、価格競争に悩む多くの企業にとって、ヒントになるかもしれません。

そして、ビジョンメガネの魅力は、曲げても壊れない「形状記憶メガネ」は、2001年の発売以来、累計66万本以上を販売しています。また、激しい動きでも落ちない眼鏡も開発され、様々なシーンで活躍するなど、オリジナルブランドを展開しています。
まとめ
今回は、77億円の負債から復活させた、安東晃一さん(ビジョンメガネ社長)の経営戦略についてまとめました。
◎ビジョンメガネの創業は1976年10月。
◎2013年に、ついに負債77億円を抱え、民事再生法を申請。倒産寸前の危機。
◎安東晃一さんの戦略は「かかりつけ医」のようなメガネ店への転換。
◎社内認定制度「メガネのマエストロ」導入。
◎お客様からの信頼、スタッフは誇りとやりがい”が育つ仕組みに。
◎ビジョンメガネはオリジナルブランドも展開している。
高度な知識と技術を身につけたスタッフのいる眼鏡チェーン、ビジョンメガネ!
今後も安東晃一さんのますますのご活躍に期待しています!!
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