【カンブリア宮殿】建築家・安藤忠雄の経歴と世界を魅了する秘密とは?

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2025年7月3日(木)放送の『カンブリア宮殿』では、「コンクリート打ちっぱなし」で世界の建築界を変革した安藤忠雄が、19年ぶりに登場し、大きな話題となっています。表参道ヒルズ光の教会六甲の集合住宅など、唯一無二の“コンクリート打ちっぱなし”建築で世界を魅了してきた男。
しかも彼は、建築を独学で学び、大学すら出ていないという異色の経歴を持ちます。

この記事では、そんな“世界のANDO”こと安藤忠雄さんの人生・代表作・思想・名言までを、わかりやすくまとめました。

カンブリア宮殿が注目する安藤忠雄とは?

安藤忠雄プロフィール

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安藤忠雄(あんんどうただお)
生年月日:1941年9月13日(現在83歳)
出身地:大阪府大阪市
学歴:大阪府立城東工業高等学校卒業
職業:建築家・東京大学名誉教授
主な受賞歴:プリツカー賞(1995年)、高松宮殿下記念世界文化賞 他

安藤忠雄の驚きの経歴|独学で世界へ

安藤忠雄さんの経歴で最も驚かされるのは、元プロボクサーだったということ。

若い頃はボクサー志望だった

・1941年大阪生まれ
・祖父母の安藤彦一・キクエの養子となる
・高校卒業後、関西ジムに所属
・プロボクサーとして1年半活動
・才能の限界を感じ引退

SAKU
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世界を魅了する、安藤忠雄さんが元プロボクサーとは!?ビックリ!

独学で建築を学ぶ

安藤忠雄さんは、経済上の理由から、建築学の専門教育は受けていないのです。

毎日15時間以上独学し、建築科の学生が通常4年かけて学ぶ内容を1年で習得
・建築士試験に1発で合格
1966年に二級建築士取得
1973年に一級建築士取得
・24歳の時から、でヨーロッパ放浪
・ 実際の建築物を見て、触れて、感じる学習
・ル・コルビュジエ、ガウディなどの作品を直接体験
・古代ローマ建築からの学び

SAKU
SAKU

1日15時間もの独学での勉強!建築に興味を持っていたとはいえ、凄いよね!

そして、1969年 安藤忠雄建築研究所設立しました。

世界を魅了する代表建築作品

出世作「住吉の長屋」(1976年)|わずか3坪の奇跡

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安藤忠雄の名を世に知らしめた「住吉の長屋」は、わずか3坪という狭小敷地での革新的な住宅でした。

住吉の長屋の革新性:

  • コンクリート打ちっぱなしの美学
  • 中庭による光と風の取り込み
  • 都市部狭小地での新しい住まい方の提案
  • 日本建築学会賞受賞(1979年)

「光の教会」(1989年)|神聖な空間の創造

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茨木春日丘教会として建設された「光の教会」は、安藤建築の代表作の一つです。

光の教会の魅力:

  • 十字形の光のスリット
  • コンクリートと光の対比による感動
  • 最小限の要素で最大限の効果
  • 世界中から参拝者が訪れる建築

「六甲の集合住宅」(1983年)|斜面を活かした革新的住居

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神戸の六甲山の急斜面に建設された集合住宅は、地形を活かした革新的な設計として注目されました。

六甲の集合住宅の特徴:

  • 60度の急斜面での建設
  • 全住戸からの眺望確保
  • 自然と建築の調和
  • 集合住宅の新しい可能性

「表参道ヒルズ」(2006年)|商業建築の新境地

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表参道という東京の一等地に建設された表参道ヒルズは、安藤忠雄の商業建築の代表作です。

表参道ヒルズの革新:

  • 表参道の景観に配慮した低層建築
  • 螺旋状の動線による回遊性
  • 商業施設としての機能と建築美の両立
  • 4階以上は住居施設

【カンブリア宮殿で語られた】世界を魅了する秘密

1.「感動」を生み出すコンクリート哲学

安藤忠雄の建築が世界を魅了する最大の秘密は、「コンクリート打ちっぱなし」に込められた哲学にあります。

安藤のコンクリート哲学:

  • 素材の持つ本来の美しさを追求
  • 職人の技術と精神の結晶
  • 時間とともに味わいを増す
  • 人の感情に直接訴えかける力

2.光と影の演出

安藤建築のもう一つの秘密は、「光と影」の巧みな演出です。

光の効果:

  • 自然光による空間の演出
  • 時間の経過とともに移ろう表情
  • 建築を「体験」するものに変える力

1995年プリツカー建築賞受賞|世界が認めた功績

建築界のノーベル賞を受賞

1995年、安藤忠雄は建築界最高の栄誉とされるプリツカー建築賞を受賞しました。

受賞理由: コンクリートを用いた独自の建築美学と自然光を巧みに取り入れた空間設計が評価された。

世界各地での主要プロジェクト

アメリカでの活動:

  • プーリッツァー財団現代美術館(2001年)
  • フォートワース現代美術館(2002年)

ヨーロッパでの活動:

  • ピノー・コレクション(フランス、2021年)
  • ヴェネチア・ビエンナーレでの展示

アジアでの活動:

  • 淡路夢舞台:兵庫県(1999年)
  • 司馬遼太郎記念館:大阪府(2001年)

83歳になった今も現役で挑戦

癌との闘いを乗り越えて

安藤忠雄さん2009年に胆のうがんと十二指腸癌の手術のため、胆のう、胆管、十二指腸を摘出2014年に膵臓癌が発見され、、膵臓と脾臓を全て摘出する手術を受けました。2度の手術で5つの臓器を摘出。手術を乗り越え、現在も精力的に活動を続けています。

現在の活動:

  • 世界各地での建築プロジェクト
  • 若手建築家の育成
  • 講演活動
  • 社会貢献活動

「まだまだやりたいことがある」

80代になっても、若くエネルギッシュにまだまだやりたいことがあると語る、安藤忠雄さん。83歳になった今も衰えることのない情熱が、多くの人に勇気を与えています。

SAKU
SAKU

病気をしてもまだまだ元気な安藤忠雄さん。このエネルギッシュこそが、情熱があるからこそ、衰えずに今も現役でいられるんだよね!

まとめ

カンブリア宮殿での19年ぶりの出演で、安藤忠雄さんは改めて私たちに多くのことを教えてくれました。

・安藤忠雄さんは、1941年9月13日生まれの現在83歳、大阪府出身
・安藤忠雄さんは、元プロボクサーだった
・経済上の理由から建築学の専門教育は受けていない
・独学で1日15時間勉強していた
・築科の学生が通常4年かけて学ぶ内容を1年で習得
・建築士試験に1発で合格
・24歳の時から、でヨーロッパ放浪
・世界を魅了する代表建築作品は、「住吉の長屋」、「光の教会」、「六甲の集合住宅」、「表参道ヒルズ」
・1995年、建築界最高の栄誉とされるプリツカー建築賞を受賞
・2009年に胆のうがん、十二指腸癌、2014年に膵臓癌が発見されるも手術し、今も現役で活動を続けている。

安藤忠雄さんが世界を魅了し続ける理由は、単に建築技術が優れているからではありません。それは、彼の建築に込められた「人生哲学」「人への愛情」があるからです。

83歳になった今も最前線で挑戦し続ける”世界の安藤”の姿は、年齢に関係なく夢を追い続けることの大切さを私たちに教えてくれています。

安藤忠雄さんの建築作品は、実際に体験することでその真価を感じることができます。カンブリア宮殿を見た後は、ぜひ「光の教会」「表参道ヒルズ」などを訪れて、“世界の安藤”が生み出した感動の空間を体験してみてください。

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